当時テレビや会場で観た試合を改めて視聴し、
回顧していく事にしたぜ。
第一回目は昨日(6/26)に2度目の引退をした長州力の歴史的な試合をセレクトした。
1985年2月21日。
全日本プロレスと提携したジャパンプロレスの自主興行で実現した
長州力と天龍源一郎の初シングル戦。
とにかく歓声が凄い。ずっと地響きのように「うぉぉぉーっ」と観客が興奮している。
のちに長州らが全日本にゴング開始から蹴散らしまくる
ハイスパートレスリングを持ち込んだ・・と言われるけど、
この試合を見ると前半は長州が天龍の攻撃を受け続けるんだよね。
天龍のブルドッキングヘッドロックをバックドロップで切り替えした長州が
急にスパートをかけるんだ。
天龍もダイビングエルボードロップで魅せるけど、流れは変わらない。
最後は天龍が長州戦を振り返るたびに話に出す「エプロンでのバックドロップ」。
これで起き上がれずに天龍のリングアウト負け。
1985年6月21日、日本武道館。
天龍の持つUNヘビー級選手権ベルトを賭けて再戦が実現。
試合開始前、長州がベルトを投げ捨てて、
急遽ノンタイトル戦に変更w
今だったら暴動起きるんじゃないか?と思われる雑な展開だけど、
客は特に気にしてない様子。
最後は天龍が流血。
レフェリーのタイガー服部は何度も天龍の傷口を見ようとするが、
長州がそのたびに服部を跳ね除けて反則決着。
昔はこういう不透明決着ばっかりだったよね。
結果よりも過程を楽しむプロレスってわけで。
当時の天龍は全日本でもトップ中のトップという位置付けではなく、
日本人のエースはジャンボ鶴田。
でも本当にトップ張ってるのは外国人(ハンセン、ブロディなど)・・
というのが全日本プロレスの印象だった。
でもジャパン勢によって意識革命を起こした天龍は、
このあと天龍同盟を成功させ、
「全日本は外国人選手だけじゃない」というイメージに転換させて行くのだった。