カレー番長への道 ~望郷編~ 第168回「吉田カレー」

今日は行列店である荻窪「吉田カレー」でカレー修行。
開店は11時半。
10時40分に到着したのだが、店の前から20人以上並んでるw

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だが大丈夫だ。
俺様はSwitchで「ドラゴンクエストビルダーズ2」を遊び始めた。
ビルダーズ2はやる事盛りだくさんのゲームだ。
プレイに没頭しちまえば、2時間や3時間すぐだぜ!
プレイを始めて20分程経過。
雨が降り出した。
もうSwitchは遊べない。
オマケに傘持ってきてない(涙)
雨に濡れながらひたすら待つ。
体が冷える。
オシッコしたくなってきた(号泣)
俺様は一人で来ているので、用を足すには列を抜けるしかない。
我慢するしか選択肢無し!
 
やっと店の前まで近づいた。
店はお好み焼き屋の2階にあり、狭い階段を上った先にある。
階段の入り口はシャッターが半分閉められており、
出入りするときは身を縮めて潜る事になる。
古民家風隠れ家酒場かっ!
階段にも列が並ぶ。
この光景はかなりシュールだ。

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階段は急で薄暗い。
まるで洞窟の中に入ったかのようだ。
人が降りてくるたびに道を開けるのに四苦八苦。
杖のついた足の悪い人が降りてきたときは、
転げ落ちやしないかとドキドキだった。
 
階段終点の入り口まで辿り着く。
そこには貼り紙が色々と貼ってある。
「入り口の前に立たないで下さい」
「カレー以外撮影禁止」
「子供入店禁止」
「暑い寒いまずいなどの文句を言う人は来ないで下さい」
「こっちから来てくれと言った覚えはありません」
「言う事を聞けない人はインスタントカレー出します」
「何もなくても怒り狂う事があります」
「本当にやる気がありません」
などの刺激的な言葉が並ぶ。
最後の2つは知らんがな・・w
 
店内は4人まで待機可能。
特に店主に呼ばれるわけでなく、
こっちが中の様子を伺いつつ見計らって店内に入る。
間違って入ると怒鳴られるかも知れないからドキドキだw
そーっと入ると待ち人は誰もいなかったのでセーフだ。
このとき時間は13:10。
並んだ時間は1時間半という事になる。
ちょっと腰が痛い。
店内はカウンター3席。テーブル4人掛けが1席。
最大7人の客を店主一人がまわしている。
待機用の椅子に座っていると店主に呼ばれて注文を聞かれる。
ここで変な注文をすると怒られるかも知れないので緊張が走る。
ここのカレーはキーマとルーの混合カレーだ。
量を大、普通、小から選ぶ。
続いて辛口、甘口、MIXから選択。
最後にトッピング追加を告げる。
俺様はMIXカレーの大に豚と中華風アチャールをトッピングした。
トッピングは他に
チーズ、キーマ追加、納豆、温泉卵、フライドオニオンなどがある。
テーブル席を指示されたので水を持って着席。
テーブルには水や台ぶきんの位置がきっちりとテープで示されており、
少しでもずれると店主がサッと直しに来る。
店内には常に緊張が走っている。
「大盛りの方」と俺様が呼ばれる。
「イエッサー!」と心の中で叫び、カレーを受け取る。
もちろん自分でカウンターまで取りに行く。
注文してからは割と早かったな。
そしてカレーはこちら。

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見映えがまず良い。
キーマの上に乗った卵黄が食欲をそそる。
カレーはシャバシャバ系。
ピリッとした辛さがあるが単独で食べるには薄味に感じた。
キーマはジューシーで深い味わい。卵黄を混ぜると旨味が引き立つ。
この店のメインはキーマなのかも知れない。
キーマとルーを混ぜても美味い。
トッピングの豚はトロトロに煮込まれて巨大。存在感を示す。
ルーと一緒に食べると豚の脂がルーの旨味と化す。
中華風アチャールもルーと混ぜる事で独特の野菜カレーになる。
アチャールを具として食べたの初めてかも。
ここのルーはトッピングと合わせて色々な顔を楽しむためのものなんだろうなあ。
最強の引き立て役。
 
ところで腑に落ちない事がある。
この店の店主さん。
いざ本人に会うと、愛想こそ良くないものの、物腰の柔らかい人だ。
とても突然怒り狂う人には見えない。
もしかしたら、スプーンの音を鳴らすのすら躊躇うこの緊張感は、
演出されたものなのではいだろうか?
ここは他では味わえない雰囲気とともにカレーを食せる
アトラクションカレーの店ではないか!?
面白い。世の中は広い。
体験型カレーとでも呼ぶべきか。
余談だが、1階のお好み焼き屋にはヌシみたいな人(店員じゃなくてお客)がいて、
路上喫煙している人に怒鳴ったり、列を乱す人を注意したりしていた。
あの人もアトラクションカレーのキャストなんじゃないかと疑っている。