わが青春のPCエンジン(28)「妖怪道中記」

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妖怪道中記
(ナムコ)
1988年2月5日/アクション/4900円

 

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ナムコのPCエンジン参入第一弾タイトル。
本作登場以降、1988年9月14日の「エイリアンクラッシュ」発売まで、
PCエンジンはハドソンとナムコだけで引っ張っていく事になる。
 
アーケードの「妖怪道中記」を横一直線のステージ構成に改変した移植作。
(崖下に落ちると別ルートに繋がっていたりもする)
 
ステージが狭いのに敵に触れるとダメージとともに弾かれ、
落下してしまったり、
敵のいる側へ強制移動させられてさらにダメージを重ねたりして
かなりの高難易度ゲームとなっている。

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同じところを行ったり来たりするとお金を集めたりできるのだが、
時間がかかると通常配置の敵とは別に、
斜めから複数体で滑空してくる妖怪が出現し始める。
こいつらカタい上にしつこく追ってくるので、
数種類が一度に出始めたらもうムリゲー。
無限に稼がせないような仕組みなんだろうけど、
このゲームはとあるポイントで30000払わないとクリアにならない箇所がある。
お金集めさせといて、それをすると罰を与えるように殺しにかかる。
こういう底意地悪い設計がそこかしこに見られる。

アーケードゲームだったらインカム稼ぐ目的もあろうけども、
わざわざステージ構成まで変えた本作で、
ここまでプレイヤーに地獄を突きつける必要があったのか疑問だ。
 
本作はマルチエンディング。
敵をなるべく倒さず、お金を集めずにクリアするほど良いエンディングになるが、
このゲームでそれを達成するのは苦行としか言いようがない。
 
とはいえ、このゲームの世界観はとても魅力的だ。
和風妖怪の世界を題材にしながらも、独自のポップな世界観を構築している。

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丁半博打のミニゲームがあったり、
金を求めてくるキャラへの返事によって展開が変わったり、
ゲームとしてもバラエティに富んだ構成が楽しい。

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このゲームは家庭用ゲーム機において“エロいシーン”に果敢に挑戦している。
例えば天女のほぼ全裸が拝めたり・・

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乙姫のストリップショーが観覧できたりする。

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これらの要素は、ゲームの殺人的難易度を中和するご褒美なのかも知れない・・。