ファイプロ3D化挑戦の歴史

ついに発表されたファイプロ待望の新作『ファイヤープロレスリングワールド』。
待望のPC版リリースという事で、
ひょっとしたら理想のファイプロが生まれるかも知れないと、
俺様は身震いが止まらないぜ!(PS4版も出るよ)
ディレクターのインタビューを読んだが、
ファイプロは2Dじゃなきゃ駄目なんですよ」と断言している。
やっとファイプロの事がわかっている人が制作の中心に立ったかと爽快な気分だぜ。
これまでファイプロは3度3Dに挑戦してきた。
その歴史を振り返ってみよう。
 
 
ファイヤープロレスリング アイアンスラム'96(プレイステーション)
 
時代の波が2Dゲームを否定し始めた時代。
ファイプロもそんな波に乗り遅れまいと3D化に一歩踏み出した。
が、ファイプロの魅力はプレイヤーの脳内補完でプロレスを再現できること。
そこに突き付けられたポリポリ人形はその魅力を大きく損なうものであった。
さらにエディットも出来ない、選手数少ない、実在のレスラーではない、
といったマイナス面ばかり目立ち、
すでにプレイステーションで発売されている『闘魂烈伝』に追いつく事は出来なかった。
少ない選手の中で、スペル・デルフィン似のレスラーが採用されていた事が印象的。
 
 
全日本プロレス 〜王者の魂〜(プレイステーション)
 
エディットできる、実在のレスラーが登場する、選手数まあまあ多い・・
と、アイアンスラムの反省点が活かされたタイトルとなったが、
すでに本作の2年前にセガサターンで全日本実写ゲームは制作されている上、
本作と同じ1999年にドリームキャスト
ジャイアントグラム〜全日本プロレス2 IN日本武道館〜』が発売されており、
全日本ゲームとしての印象はそちらに明け渡した格好となった。
(ちなみに64向けにアスミック・エースから「バーチャルプロレス2 王道継承」てのも出ている)
 
 
Fire Pro Wrestling(Xbox360)
 
タイトルからしファイプロの復活を期待させたが、
蓋を開けてみると360のアバターを使ったプロレスごっこみたいなゲームで、
ファイプロの魅力である「プロレスの再現」には程遠かった。
アバターの制約にがんじがらめで、エディットの幅も狭く、
デフォルメされた頭身ではまともなプロレスシーンは生み出せなかった。
 
 
かくしてファイプロの3D挑戦は3戦3敗に終わっている。
だけど3Dだからこそ出来る事もあるだろう。
例えば2Dファイプロではシンメトリーのコスチュームなどは再現が難しい。
このような2Dファイプロの限界を補った
2Dファイプロの理想形を3Dで実現させるという形があっても良いと思うのだ。
2Dファイプロの成功を祈りつつ、
いつの日か3Dファイプロ4度目の挑戦も見てみたいと思う俺様であった。