翌日、優雅な朝食を食べた後は、美山公園という場所へ向かった。
雪がちらついて公園内を白く染めていた。
辿り着いたのは「フォッサマグナミュージアム」。
フォッサマグナとは、
かつて海で分かれていた本州を結んだ地殻変動によるエリアの事だ。
ここではそんなフォッサマグナに関連した展示や、
それにより生み出された鉱物などが展示されている。
まず出迎えてくれるのは数々のヒスイやネフライト。
そして化石化した古代の生物達。
ここまで来ると化石ももはやアートと言えるだろう。
フォッサマグナの成り立ちも知る事が出来たし、良い時間を過ごせたぜ。
続いて隣接している施設である「長者ケ原考古館」へ。
ここは糸魚川付近で出土された発掘品などが展示されている場所。
学芸員さんが丁寧な説明をしてくれた。
このあたりは石の加工技術が発達した土地であり、
全国からその技術(道具)を頼りに加工品が集まってきたのだという。
例えば黒曜石などはこの土地では取れないのだが、
それを使ったものが出土されている。
このすぐ裏手に長者ケ原遺跡がある。
ここでは当時の竪穴式住居などが再現されているぜ。
糸魚川市街へ降りて昼食にありつく。
「月徳飯店」というところで糸魚川市が推している
B級グルメのブラック焼きそばだ!
ひじきのような黒い麺がインパクト大。
その正体はイカスミである。
通常の焼きそばよりも濃厚な味わいで、油そばにも似た食感だ。
後半は豆板醤を麺に絡めて頂くと、また一つ違った顔になった。
腹も満たされたので続いて「谷村美術館」へ。
ここは日本最高峰の木彫芸術家である澤田政廣氏の仏像と、
建築界の巨匠である村野藤吾氏の建築した
シルクロード遺跡を思わせる建物がコラボされた美術館だ。
中に入ると2つの芸術が調和して圧倒される幻想空間を作り出していた。
館内は撮影禁止だったので記憶にしか留められず、スマン。
隣接する「玉翠園」は屋内から眺める日本庭園。
キレイだけど、一室から眺めるだけなので長居は出来ないぜ。
徒歩20分ほどの場所にある「翡翠園」にも行ってみたのだが、
今の期間は閉園しているのだった・・。坂登ってきたのになぁ(T_T)
かわりに隣のお寺で五百羅漢像を見てきた。
再び駅前に戻り、持ち帰りの日本酒を求めて渡辺酒造へ。
ここは「謙信」を作っている酒造だ。
店内に入るも誰もいない。声をかけても出てこない・・。
仕方ないので日本酒は駅前で買う事にして、
寿司でも冷やかしながら最後の日本酒をあおるとしよう。
辿り着いたのは「きときと寿司」という回転寿司屋。
時間にして15時ぐらいなので客は誰もおらず貸切状態。
当然、寿司もまわってないぜ!w
日本酒を頂きながら土地の魚を頂いていく。
寒ブリ。
のどぐろ。
白えび軍艦。
鮭トロ軍艦。(サーモンじゃないよ、鮭だよ)
最後はイクラ、大トロ、ウニ、数の子、ウナギを一度に頬張る反則寿司、大名軍艦だーッ!
美味い。
酒も食べ物も美味い旅であった。
糸魚川はどこに行っても人が少なく、観光地としては寂れている印象。
呑み処としてのポテンシャルは凄いので、売り込み方が上手くないんだろうなぁ。
何かの折りにはまた来たい町である。今度は山も方に行ってもいいな。
そう言えば駅前にはプラレールや鉄道模型で遊べる施設が出来ていた。
子供を遊ばせるには貴重な施設だね〜。