ブラック企業によろしく

いま俺様は新しい会社で働いているわけだが、
とにもかくにも印象として“ちゃんとしている”。
物事というのは比較する対象物が無いと気づきにくい。
いま初めてわかった。
前の会社はブラック企業だったとw

例えば・・
上司がパワハラ上等主義だった。(爆)
自分がハッキリとしたイメージを持たない書類を部下に依頼する。
1週間ほどして書類が出来上がり、それを見せると
「全然違います。全部作り直して下さい。」
とやり直させる。
そして出し直すたびに
「なんかしっくり来ない」という理由で5回も6回もリテイク。
最後の方になると、リテイクし過ぎて最初の頃にOKしていた部分までNG出す。
こうして1つの書類が出来るまで1〜2ヵ月かかる。
ときには「そういう書類は個人で集められる資料では作れません」というものもあったが、
「それでも必要だから作って下さい」と強引に進める。
こんな事がずっと続くのだから仕事を受ける側の精神も摩耗してくる。
これ第三者から見たらパワハラだったと思う。
何より部下の仕事へのリスペクトが微塵も感じられなかった。
きっと「こいつら、なんて仕事ができないんだ」とでも思っていたのだろう。
 
その会社は挨拶する習慣が無かった。
特に経営陣、管理職ほど挨拶が出来ないという珍しいケース(^^;
廊下ですれ違っても「お疲れ様です」とか「おはようございます」とか言わない。
とある部長などは真正面から「おはようございます」と声をかけたのに、
そのまま目を合わせずに通り過ぎた事もあった。
経営陣がそんなだから、その下で働く人間にも伝染し、
つねにしらけムードが漂っていた。
今の会社はみんなすれ違うたびに挨拶して偉いねーと思う。
 
会社が破綻してくると従業員もおかしくなり始めた。
ある日、プロジェクトリーダーがまわりの人間に何も告げず会社に来なくなった。
ある日、社員が暴れだして壁に穴を開けたり、同僚にケガを負わせたりした。
ある日、いたずら電話が頻繁にかかってくるようになった。
ある日、隣の席の同僚が全然会社に来ないなと思っていたら、
すでに(社長が移籍した)他の会社へ転籍になっていた。
 
会社は年俸制で、それを14で割るからボーナス額は保証されるという事だったのに、
いつの間にか(なんの説明も無く)その制度が廃止になっていて、
ボーナスは会社の利益によって変わります・・という事になっていた(−−;
 
裁量労働制なのでコアタイム以外は自由に早退勤して大丈夫という事だったのに、
いつの間にか出社と退社の時間が決められていた。
 
などなど、思い出せば思い出すほどブラックなところは出てくるのだが、
「住めば都」という言葉がある通り、
中にいるときは「こんなもんだろ」と我慢できていた。
そして不思議とそんな環境に長くいた事をまったく後悔していない。
だって何が起こっても「あの時期よりマシ」と思えるだろ(^^;;;