俺様を作った映画の一本「フライトナイト」


隣に越してきた男がヴァンパイアである事に気づいた主人公は、
TVでヴァンパイアハンターを名乗る役者に助けを求める。
その役者も彼の友達も、
彼の精神が不安定になってしまったと思い、
一芝居打つ事にしたのだが、
それによりヴァンパイアの毒牙に自ら身を晒す事になろうとは…。
 
中学の頃、最初にこの映画を知ったのは誌面だった。
当時「スクリーン」という名前の映画雑誌があって、
巻頭カラーに口が裂けた女ヴァンパイアがデカデカと掲載されていて、
「こんな凄いものがハッキリ見えるホラー映画があるとは!」
と衝撃を受けた。
今考えたら日本公開前の映画なのにもの凄いネタバレなわけだが、
そんな事を気にもせずに劇場へ向かったのだった。
 
この時期に旧来の吸血鬼モノのエッセンスを十二分に使って
惜しみないSFXでエンターテイメントに仕上げられた映画だった。
 
写真はそんな本作のノベライズ版。
レンタルビデオもまだ無かったから、
この小説を何度も読んで映画の内容を反芻したのだった。