果てしなき旅路の果て(3)

五百羅漢で心を洗った俺様は、
「今後の人生に幸あれ」と願いを込めるため、
盛岡八幡宮へ向かった。


相変わらずの快晴で空気が澄んでいる。
魂に色があるなら、今日の俺様はスケルトンカラーであろう。



 
それにしても今日は歩いたぜ。
そして暑さで頭がボーッとしてきた。
ここは宿を取って休みたいところ。
予約していたホテルまでの道を検索。
ここから歩いて50分・・うん・・。
フラフラになりながら経路を進む。
途中、北上川で河童さん発見。

昔、このあたりに河童が住んでいたらしい。
盛岡近辺には河童伝説が多いんだ。
そうこうしているうちに
スーパーホテル盛岡」に到着。

最近のホテルは手続きとか簡略化されてていいね。
チェックアウトもしなくていいし。
ホテルにキーも無く、
レシートに書かれたパスナンバーを入力する方式。
ペラペラの紙なので失くしたらどうしようという若干の不安はあるが、
このお気軽さはなかなか良い。
ちなみにこのホテルは盛岡市内では唯一の温泉施設があるところ。
まずは疲れた体を温泉に溶かすぜ。
湯につかると体にヌルみがまとわりつく良いお湯だった。
湯上りにビールをノドに流し込むとだいぶ回復してきた。
すっかりほぐれた体に本格的にアルコールを浸しますかい。
再び繁華街方面へ歩き出し、選んだ店がここ。

日本酒処の「浜味屋」さん。
カウンターに一人腰かけて
まずはプレミアムモルツをノドに流し込みながら、
お通しのおでんみたいなヤツを頂く。

うん、味が染み込んでて美味い。
さて何を食べようか?
目移りして選び切れないので、
店主にお任せの3000円コースにした。
一品ごとに日本酒を変えて飲んでいく趣向でどうだ。
 
コースの一品目は刺身盛り
一杯目は岩手の原酒タクシードライバー

刺身うめぇっ!
マグロは上物だし、白身は弾力が新鮮さを証明。
美味凄いぜ!
これは日本酒と一緒に進めないとバチが当たります。
 
二品目はメヌケの西京焼き
二杯目は岩手の「朝開き」
今日は店の岩手地酒を全て制覇するぜぇ。

メヌケは入荷量も少なくて非常に高価なレア魚。
北海道や青森でしか流通していないから、
こっちの方に来ないとなかなか食べれないかも。
脂と旨味が強く、味は銀鱈に近い雰囲気。
 
三品目は鯖味噌
三杯目は岩手の「鷲の尾」

これはもう安定の日本酒との相性。
じっくり行くぜ。
 
四品目は鮎の天ぷらでございます。
四杯目は岩手の日本酒「八重桜(本醸造)」だー!

鮎を天ぷらで食べるのは初めて。
岩塩をゴリゴリ削ってまぶします。

鮎は塩焼きが一番好きだけど、
天ぷらに揚げる事で
日本酒のツマミとして別の顔を見せるってわけか。
面白い。
 
コース最後はもずく酢
五杯目はやはり岩手の「水神(純米大辛口)」

これにてメニューにある岩手地酒はコンプリート。
でも最後に米モノでシメたかったので
高菜のおにぎりと青森の銘酒「豊盃」を頂きマンモス。

いや、こんなん美味いに決まっとるやろーっ!
東北は米も美味いんじゃ。
しかし、この店はキレキレだったなー。
どれも日本酒との相性最高で、至福の日本酒時間を過ごせたぜ〜。
もしまた盛岡に来る事があったら、またこの店に訪れると誓うぜ。
 
ホテルに戻り、最高の気分で睡眠につく俺様。
 
旅はまだまだ続く。