わが青春のPCエンジン(8)「魔神英雄伝ワタル」


魔神英雄伝ワタル
(ハドソン)
1988年8月30日/横アクション/4900円


アニメ「魔神英雄伝ワタル」を題材にしたサイドビューのアクションゲーム。
全7ステージで、主人公ワタルで進む前半と、
ワタルが乗る龍神丸を操作する後半で1ステージが構成されている。
(龍神丸に乗り込むシーンはデカい絵が表示されてテンションが上がる)

いずれもジャンプと剣による攻撃で進む事は基本変わりない。
ワタルのときは敵を攻撃するとたまに落とすお金を集めて買い物が出来る。
この要素によって回復したり、
龍神丸の装備を購入したりするRPG的味付けがされている。
これがこのゲーム最大の特徴と言って良いだろう。
お金を落とす敵は同じ場所を往復していると何度でも再出現するので、
1時間もかからずに最大値9999ルーまで貯まる。
ちなみに体力や弾などの回復系は
満タンでも(指摘してくれずに)金だけ吸われるので注意だ(^^;
龍神丸になると移動が急に俊敏になる他、
予め「弾」を買っておくことで、
方向ボタンの上を押しながら攻撃ボタンを押すと射撃もできるようになる。
また、番号のついた弾を拾うと射撃のパターンが変化する。
龍神丸ステージはちょっと迷うような構造になっていて、
ルートを間違えると余計にダメージが蓄積されてしまう。

このゲームはライフ制なのだが、一発死ポイントが普通に設置されている。
しかもあからさまに「ジャンプ失敗狙いゾーン」であるw

おそらくこのゲームはライフを削られて死ぬよりも、
このゾーンに落ちて死ぬ方が絶対的に多いと思われる(--;
このジャンプがクセモノで、龍神丸は動きが速すぎてすぐジャンプ台から踏み外すし、
下から頭が天井に触れるとジャンプが終わってしまう挙動で、
それがジャンプ失敗を誘発する。
ワタルのときはまだしも、龍神丸に乗ったあとも
敵の攻撃を当たらないようにチマチマとジャンプを頑張るゲームってどうなのよ?

お金稼いでパワーアップする基本設計と
ステージのレベルデザインが合ってない気がするんだけども・・。
 
このゲームは無限コンティニューなのだが、その場合お金と弾が半分からスタート。
毎回お金を集め直すのはしんどい。
なので余計に“ジャンプ死”が呪わしい・・。
 
それにしても敵の出現もどうかしてる。
前述したお金を稼ぐシーンでは良いのだが、
倒した直後に次々と敵が出現して止まらないので、
敵を消しつつ少しずつ先に進むのが基本パターンになる。
当然、そのぶんダメージも蓄積される。回復方法は敵がたまーに落とすハート。
消耗したままボス部屋に辿り着くとまず勝てない。
うっとおしいぞ。
 
ラスボスは開発者がデバック中も
(デバッグ機能を使わずに)クリア出来る者がいなかったらしい。(^^;

(誰もクリア出来なかったゲームを発売していいのかしら・・)
そんなものがまともに勝てるわけない。
案の定、クリア出来る兆しが無かったのでバグ技を利用。
ボス部屋に入るときに「とある角度」でジャンプして入るとボスが硬直するってやつ。
まあ、通常操作で起こる事だからクリア達成って事でいいよね。(^^;;;

〜エピローグ〜
創界山の虹に7つの輝きが戻りました。
何という美しさでしょう。
皆が待ちわびていた虹です。

ドアクダーの悪事に泣かされ、夜も眠れなかった人がいました。
バグというドアクダーと同じぐらい恐ろしい悪魔に悩まされ、
夜も眠れなかった人達がいました。
何もかも逆さまな世界に苦しんだ人もいたのです。
でももうそんな思いともさよならが出来るのです。

そうです!ドアクダーは滅び去ったのです。

ワタルは少しくすぐったい気持ちで自分を讃える人々の声を聞いていました。
龍神丸やヒミコ達との冒険が、
いつの間にかワタルを英雄と呼ばれるに相応しい少年に成長させていました。

誰もが知らぬ間に通ってきた道
そう・・それがこの「魔神英雄伝ワタル」の世界なのです。



STAFF

ぷろぐらむ

ひつじのかわをかぶった ますたーど
ちゅどん おかわり
ひっさつ じごくにん


ぐらふぃっく

はらはら いちごう
ますずし たろう
さらうんど しゅわっち
こんじきの おだむし
ぴんくの むーみん
なないろの やぎさん


さうんど

さうんどもにた いちごう
さうんどもにた にごう
えふぇくたー


こうでいねーた

もかぴー
しーた ぜろわん


すぺしゃるさんくす

てつやの てっちゃん
どたんば でっちゃん