ドラマレビュー「わたしを離さないで」


わたしを離さないで
2016年/TBS/金曜22時〜/全10回
脚本:森下佳子
演出:吉田健、山本剛義、平川雄一
プロデューサー:渡瀬暁彦、飯田和孝
主演:長瀬智也(岸京一郎役)
クローン人間生成の技術が発展し、やがてクローンを育成し、臓器提供に利用される仕組みが生み出されていった。
そんな中、クローンの子供達を隔離する施設「陽光学苑」で育った恭子、友彦、美和ら。
彼等の間にも普通の人間と同じように夢や希望や恋心が訪れるが、自分たちの立場を知るにつれて苦悩するようになる。
やがて大人になり、臓器提供者や彼等を世話する介護人となった彼等は、その青春に否が応でも終焉が訪れるのだった・・。
 
ベストセラーSF小説のドラマ化。
題材がハードなデストピア系なので、最初から最後まで暗く重苦しい。
好きな感じの世界観だけれども、なんとなく舞台が日本である事に違和感があるね。
日本に似た異世界的な。「世にも奇妙な物語」的な。
(原作はイギリスが舞台なのでうまく変換出来てないだけかも)
 
水川あさみはワガママで意地悪な役がハマり過ぎてる。
顔立ちがそういう感じだからなぁ。
 
あとハーフ美女の真実。
当然、幼少期と成長したあとだと別の人が演じてるわけなんだけど、大人になって急に外国訛りになってるのは頂けない。
クローン人間なんだからハーフだからって訛るわけないし、子役の子は訛ってなかったんだから。
『しゃぼん玉』の長渕剛ばりに路上で大演説をする重要な役回りだっただけに
残念なキャスティングだった。
 
最終回でも謎が少し残った。
なぜ恭子には提供開始通知が来なかったのか?
(途中で間違えて通知が来るシーンがあったけどあれが伏線か?)
また、龍子先生の思わせぶりな手紙やその後も謎のまま。
うむむ。これらは視聴者の想像に任せるという事か。
 
同原作は2010年にイギリスで映画化もされている。
どれだけ違うか観てみたくなったね。