ドラマレビュー「フラジャイル」


フラジャイル
2016年/フジテレビ/水曜22時〜/全10回
脚本:橋部敦子
演出:石川淳一城宝秀則、池辺安智
プロデューサー:小林宙
主演:長瀬智也(岸京一郎役)
壮望会第一総合病院病理診断科の岸京一郎。
彼は患者との接触や白衣を着る事を嫌う変人で、
院内でも厄介者として扱われているが、
彼の診断は常に正確無比。
診断ミスや医師の怠慢に鋭く斬り込んでいく。
新米の神経内科医だった宮崎智尋は、
そんな彼を見て病理医への移動を希望するようになる。
 
月刊アフタヌーン」で連載中のコミック
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』の実写化。
患者と接する事がない病理医という職種を題材にした事が
斬新な医療ドラマになっている。
「あなた達が医者である以上、僕の言葉は絶対だ」
という強権的な発言が許される職種なのか実際のところはよくわからないが、
ドラマとしては「それだけに絶対に間違わない」凄腕の主人公である事は
印象付けられる。
アバウトで独善的な医療現場にズバッと切り込んでいく
長身で偏屈で白衣を着ない孤高の男、岸京一郎を演じた長瀬智也はハマり役。
医療ドラマの定石のようなエピソードを
長瀬のキャラクターで引っ張ったドラマと言えるだろう。
でもこのドラマ、当初は松本潤が主演だったらしい。
もう長瀬智也で刷り込まれてしまったので、
もし松本潤だったらどうなっていたのか想像しづらいね。