イソップ寓話の「嘘つき少年」。
別名で「オオカミ少年」とか「狼と羊飼い」などとも呼ばれている。
主人公は羊飼いの少年。
彼は日常的に「狼が出たぞ!」なんてウソをついて騒ぎを起こしていた。
最初のうちは村の人間は騙されて武器を持って警戒する。
が、少年が何度もウソをついているうちに信用しなくなる。
あるとき本当に狼が出たとき、少年が叫んでも村人はそれを無視。
村の羊は全て狼に食べられてしまう。
というエピソード。
日本の児童書で紹介するときに結末を変えてしまうのはよくあるお話。
改変されたお話では、
最後は「少年の羊が狼に食べられた」が「少年自身が狼に食べられた」になっている。
これではこの話から得られる教訓がまったく異なる。
後者は「ウソをついて迷惑をかけると最後には自分がしっぺ返しを受けるぞ」
というわかりやすい、いかにも日本の童話的な教訓。
前者はもっと深い。
どちらかというと村人側の教訓だ。
例えば現実に置き換えて考えてみよう。
東日本大震災。
あの大災害以降、ネット界隈ではこんな言葉がたびたび出現している。
「大震災の前日に見た雲と同じ!もうすぐ大地震が起きるぞ!」
「この縦揺れの余震は大震災のときとそっくり。大地震来るな。」
だが何日経過しても大きな地震は起こらなかった。
そうなると、本当に信憑性の高い予兆が来ても、
「またデマが流れてるね」と警戒も避難もせず、
来るべき大災害に被害が拡大する・・。
そうならないためには客観的に情報を精査する知識と目を持ち、
自己判断で正しい対処に動けるよう心構える必要がある。
『嘘つき少年』はそういう教訓を与えていると俺様は思う。
知らんけどw