山形地獄変〜後編〜

山形で冬を堪能した翌日、体に異変が起きていた。
歩くたびに股間に激痛が・・。
「ゆうべはお楽しみでしたね・・」
じゃねーわっ!
正確に言うと痛いのは股関節。
昨日ずっと履いていたスノーシューズ。
あれ足首使えないんだわ。
だから膝と股関節だけ使って歩くしか無い。
しかも雪のない場所を歩くときはその負荷は強くなる。
そんなわけで今日はハンディキャップを背負っての旅となった。
まずはつきたて餅でも食べて作戦を練るぜ。

そして米沢牛を求めて米沢駅を降りる。
とりあえず町の中心地である米沢城を目指した。

米沢城跡には上杉神社米沢市上杉博物館などがある。
俺様はまず上杉博物館で上杉の歴史を再確認。
ついでに鉄砲足軽組体験などで精神を整える。


そうだ。
まず米沢に来たら上杉家の方々に挨拶すべきだ。
というわけで一度ここを離れて上杉家廟所へ。
股関節の痛みに耐えながら30分ほど歩いて到着(^^;

杉に囲まれた静かな場所。
謙信霊廟を中央にして、
その左右に歴代藩主の霊廟立ち並んでいる。

俺様は謙信公に挨拶をして再び元の道を戻る。
途中、股間の痛みが限界に来ていたので、
見かけたカフェレストランに入る事にした。
「飛行船」という名のレストランで、
中はブランコ席などがある楽しげなお店だ。

どうやらテレビでも取り上げられた事がある店らしく、
名物だという米沢牛バーガー」を注文した。

1200円と高額だが米沢牛はジューシーでペロリと平らげた。
あえて難点を言えば、
米沢牛が売りなのにベーコンが強すぎて
旨味がぶつかり合ってる勿体無さがあるな。
それとオペレーションが上手く行ってない店だったぜ。
俺様の注文したものが忘れ去られてて
俺様が声をかけるまでずっと気づかなかったり、
家族連れが順番飛ばされて長時間待たされていたり。
忙しいとそういう事もあるだろうけど、
それにしても「申し訳ありませんでした」
の一言も無かったのはいただけないなぁ。
最後にレジうったお姉さんが美人だったのでチャラだけど。
 
さて、そこから米沢城を経由して「東光の酒蔵」へ。

慶長2年(1597年)創業の小嶋総本店が、
その酒造りの歴史を再現した資料館だ。

花の慶次』の企画展もやっていたぜ!

そして最後は試飲コーナー。

端から次々と味を試していく。
いやぁ〜、やはり山形の日本酒は美味いなぁ〜。
この施設は入館料320円だが、これだけで元は取れてる(^^;
そして俺様は有料試飲にも手を出す。

1.8Lで10800円の大吟醸袋吊り、そして純米大吟醸袋吊りを頂く。
普段はここまでの値段のものに手を出す事は無いから、
それぞれ150円でその味を経験できるのはこういう機会ならでは。

どちらも今まで体験した事がない丸み。
そして口の中に広がる甘味。うわー、凄いはコレ。
 
ホロ酔いになった俺様は再び拠点の米沢城へ。
実はこの日は「上杉雪灯籠まつり」が開催されていた。
米沢のユルキャラである
「かねたん」「おせんちゃん」も駆け付けていたぜ。


この「上杉雪灯籠まつり」というのは雪灯篭にロウソクを灯す、
いわばイリュミネーションイベントだ。
俺様は暗くなるまで屋台ゾーンで身を潜めた。
さすが米沢のイベントである。米沢牛の屋台が多い。




ただ身を潜めてるのも退屈なので、

ビールと一緒に米沢牛メンチ」

東光の日本酒と米沢牛とろべこ汁」

「ホタテの磯焼き」と宮崎のお酒「浜中鳥」。
と飲み進めていく。
いよいよ暗くなったので日本酒片手に会場内を練り歩く。





いやいや、酒の酔いもあるが、
暗い中を幻想的な雪灯籠がほのかに照らし、
まるで極楽である。
ごきげんちゃんな山形行脚だったぜ。
 
 
ただし腰関節はイッちゃってる。