山形地獄変〜前編〜

今年はまともに雪が積もらなかったので冬気分がいまいち。
そこで雪を見に山形県へやってきた。
降りた駅は赤湯。
雪を肴に温泉と日本酒ってわけよ。

昼前に着いたのでまずは腹ごしらえ。
赤湯で美味いものを調べるとまず赤湯ラーメンがヒットする。
これは食べないわけにはいかなそうだな。
それにしても道に人がいない。
観光地という感じでもない田舎町という感じ。
俺様は一番有名な「赤湯ラーメン龍上海というところにやってきた。

11時半の開店前なのに店の前には凄い列が出来ている!
30人ぐらいはいるかな?
どこからわいたんだってぐらいココだけ人口密度が高いぞw
店内に入り、俺様は「からみそチャーシューメン」を注文。
この店のメニューは基本的に4つしかない。
からみそラーメンとしょうゆラーメン。
それらのチャーシューメンだ。
ここはからみそラーメンの方がご当地っぽい。
列の人間が一斉に店に入るのでラーメンが届くまでかなり待つ。
20分ぐらいしてラーメンが到着。

からみそをスープに溶かして頂く。
こいつはうめぇっ!!!
辛味噌の旨味がスープに充満し麺と絡んで口の中に広がる。
そしてチャーシューもトロトロ。
いい仕事してるなぁ〜。
ちなみにこの辛味噌は赤湯産唐辛子を使用しているらしい。
 
俺様はそこから山へ向かう。
今年は雪が少ないらしく、町ではほとんど積もっていなかったからだ。
赤湯には烏帽子山公園という場所がある。
ここは春になると桜の名所になるのだが、
冬は訪れる人はほとんどいないみたい。

雪国気分が盛り上がって参りました。
普通の靴では足がビッショリーナになるのでスノーシューズに履き替える。
烏帽子山公園の中には烏帽子山八幡宮がある。
ここには一本石造りとしては日本最大の鳥居がある。

さらに先には東正寺などがある。
誰もいないし、雪も深いし、いい感じだ。

冬だ。俺様はいま冬にいる。
そろそろ疲れてきたがさらに進む。
途中で妖怪の仕業と思われる雪だるまも発見。

今日は温泉宿に泊まる予定だが、まだチェックインの時間ではない。
進み続けると湖に出た。

ここは白竜湖というところらしい。
一説には湖に身を投げた娘が白竜となって天に昇ったと言われている。
こうなったら行けるとこまで行こうと進む。
落ちる予感がハンパ無い橋に到達。

ここで氷水の中に落ちたらもうゲームオーバーなので引き返す事にした。

この日は丹泉ホテルさんに宿泊。
ホテルというより昭和の旅館という感じ。
俺様は温泉に入って今日の疲れを溶かした。
ちなみに赤湯温泉は約900年前、源義家の弟の源義綱が発見し、
いくさに傷ついた兵士を浸からせたらたちまち傷が治り、
その湯は兵士の血で赤く染まったという。そこから赤湯と呼ばれたとの伝説。
実際にお湯が赤いわけでは無い。

この奥には露天風呂もあり、雪の積もる庭を眺めながら湯を楽しめたぜ。
すっかりほぐれた俺様は、
居酒屋へ繰り出して山形の地酒を楽しんだわけだ。

この日飲んだのは、
「裏・雅山流」
「惣邑」
「天弓」
純米吟醸生酒」
「錦爛 純米」
の5合。
いずれも素晴らしい口当たりで幸せMAXだったのだが、
これぞという肴に乏しいんだよな、この土地は。
ちょっと物足りないからシメを探して町をさまよった。
途中、ソバ屋がある。
「ソバいいね」とソバ屋の扉を開けてみると中は真っ暗。
やってないのに開いてるぞ、オイ(^^;
また、釜飯屋を発見するも満席で断られる。
最終的には鶏そばが売りの店に入る。
老夫婦がやってる個人店で、
仏壇のある居間では猫がしきりに鳴いている。
そこで「鶏せいろ」を注文。
すると「鶏肉が無いから豚せいろでいい?」とのこと。
「鶏そば」が売りなのに鶏肉無いのかよw
でも中華麺と味噌のつけ汁が絶妙で美味かったw

 
さて、明日はここから米沢へ向かうぜ。
だが俺様の体はすでに蝕まれていたのだった・・。