性善説的ビジネスと性悪説的ビジネス

世の中には「性善説的ビジネス」と「性悪説的ビジネス」がある。
往々にして前者の方が便利で世の中を豊かにするが、
それを悪用するものがあらわれるとすぐに成り立たなくなる。
 
例えば、野菜の無人販売所。
野菜が並んでいて、購入希望者は自分でお金をそこに置いて野菜を持っていく。
これは「お金を入れずに野菜を持ち去る人はいないだろう」
という性善説に基づいたビジネス。
 
例えばゲームのダウンロード機能。
パッケージソフトを購入して、それを本体にダウンロード。
以後、ソフトを入れ替えなくても遊べるようになるという機能は技術的には可能だが、
ほとんどのゲームハードはソフトを遊ぶたびに認識させなければ再生しないようになっている。
これは「この仕組みを利用してタダでゲームを手に入れてしまう人がいるだろう」
という性悪説に基づいたビジネスだ。
 
言い換えれば、文化の進歩を人の悪意が妨害しているとも言える。