ビールフェス問題

最近は海外のビールや日本の地ビールなどを集めた屋外イベントが多い。
これは2002年ごろからドイツのオクトーバーフェストを模したイベントが
各地で開催されるようになった事がきっかけになっていると思われる。
先週も「大宮オクトーバーフェスト」というのを視察に行ってきた。

こういうイベントで重要なのは雰囲気。
日常から離れた空間でおもいっきり飲んでおもいっきり騒ぐというのが楽しい。
なのだが、ビールフェスには大きな問題がある。
日本のビール酒税は異様に高い。
ビールの税率は1キロ・リットル当たり222,000円。
350ミリ・リットルならば約77円が税金という事になる。
(日本にビール味の発泡酒第三のビールが生まれたのもこの高額税ゆえだ)
海外のビールの場合は日本に輸入された時点で原価も高くなるなら、
安く提供する事は出来ない。
オクトーバーフェストの場合、どのビールも1杯1000円以上。
だったらフードを安くしてくれよってところだが、
前述した「大宮オクトーバーフェスト」では、
本格的なドイツ料理を用意しているのか?ほとんどが1000円越え。
中にはソーセージ数本の盛り合わせで
2600円なんていう屋外イベントとは思えない価格のものも・・。
これでは日常忘れて飲んで騒ぐなんて雰囲気にはならず、
常にサイフを気にしながらの無粋な飲みになってしまう。
昨日訪れた「ブリュセレンシスビアフェスティバル2015」などは、
ビールもフードも500円前後で意識して揃えられており、
参加しやすい設定がされていた。
ビールを注ぐプラコップを小さくして値段をおさえているようだった。
思う存分飲むと高額になる事は変わりないが、
参加ハードルを下げるという意味合いにおいては重要である。
 
そんなビール税が変わろうとしている。
政府はビール、発泡酒第3のビールの税率を
一本化しようと協議しているらしいのだ。
(350ミリ・リットルあたり55円にしようという案)
発泡酒第3のビールにとっては存在否定に等しいので、
一筋縄では決定しないと思うが、
もし決定となればビールフェスにとっては追い風となる。
安くビールを提供出来るし、そうすれば来場者も増え、
フードなどの売り上げにも貢献するだろう。