Jホラーの行先

Jホラーを牽引してきた映画制作会社「㈱オズ」が破産となったとのこと。
オズと言えば、「帝都物語」のエグゼクティブプロデューサーで注目された
一瀬隆重氏が代表を務め、
「リング」、「らせん」、「仄暗い水の底から」、「呪怨」シリーズなど、
Jホラーを構築してきた作品を多数生み出してきた会社だ。
ヒット作が出ないとあっという間に会社が傾く映画制作業。
特にホラーは難しい。
傑作が出ても、それと同じ事をやるとコメディになってしまう。
常に新しい恐怖を創造していかないと市場が成り立たないし、
それが出来る才能を発掘し続けていかなければならない。
事実、Jホラーの歴史を顧みると、劣化と迷走の歴史であったし、
今回のニュースはその歴史の証明を明確化してしまったのではないかと思う。
魅力的なジャンルであるし、
怪談などはハリウッドには無い独特の世界観だと思うので、
形を変えて今後も生き残っていって欲しいと願う。
 
さて、みんなが気になっているのは、
『貞子VS伽椰子』はどうなっちゃうの!?
という事だと思うが、おそらくは影響が無いと思われる。
『貞子3D』シリーズは制作が角川書店東北新社で、
呪怨』は2作前からダブル・フィールドという会社が制作を請け負っている。