パソコンゲームのファミコン移植話『夢幻戦士ヴァリス』

パソコンゲームで名作と言われているもの。
それらは当時主流だったファミコンに次々と移植されたが、
不思議な事にいずれも成功とは言えないものばかりだ。
ハイドライドザナドゥブラックオニキステグザー
ジーザス、銀河の三人(ライーザ)、イース、ヴォルガードII。
いずれも原作ほどの名作となる事は無かったように思う。
パソコンユーザーが嗜好するモノと
ファミコンユーザーが嗜好するモノは違った・・
と言ってしまえばそれまでだが、
ファミコンなりの再構築をすれば、
その中から残るタイトルもあったのではないかと悔やまれる。
 
そんな中で今回取り上げるのは夢幻戦士ヴァリスだ。
ウルフチームが開発した元祖萌え系アクションゲームである。
当時珍しかった美少女が主人公という着眼点を
もっと戦略的にファミコンで展開すれば、
今頃ビデオゲーム界のプリキュアになっていたかも知れないw。
そんなファミコン版のヴァリスを遊んでみよう。
 
まずヴァリスで最大の魅力とも言えるオープニングだ(爆)
空から剣が落ちてくる。

ここでアクションスタート。
優子の顔1枚だけ。凄い省略したなー。
感情移入もままならないままにゲームが始まる。

敵がひっきりなしに湧いてくる。
ずっと連打してないとあっという間に体力が尽きる。
パソコンのヴァリスも難易度はえげつなかったが、
ファミコン版はヤケクソな感じ。萌えてるヒマ無いよ。(^^;
またマップも一本道ではなく、迷路みたいになっていてその繋がりも複雑。
ずっと連打してダメージを受けないようにしながら
迷路マップの出口を探すのは厳しい。
(先に進んでも入る路地間違えるとスタート地点に戻ったりする)
ファミっ子達は、これでは優子に萌えないだろう。(-_-;
 
ところでこのファミコンヴァリス
CM用にプロモーションアニメが製作されている。
時間にして3分ちょっと。
 

教室内のシーンから始まり、剣に導かれて異世界へ。

突然襲われるも、破れたセーラー服の下からヴァリスの戦闘服が!

こうしてヴァリスの戦士として目覚める優子。

激しい戦いの中で覚醒していく。
それにしてもアクションシーンが小気味イイ。

そしてライバルとして現われるクラスメイトの麗子。

麗子を倒した優子は打倒ログレスへの意思を示して終わる。
いやぁ〜、短い中でヴァリスの主題を8割方伝えちゃってます(^^;
このアニメを監督したのがいまやアニメ監督のトップを走る庵野秀明さん。
これがファミコンヴァリスのプロモだというのはなんとも勿体無い気分。
ちなみに絵が『うる星やつら』っぽい雰囲気なのは、
作画監督が『うる星やつら』や『プロジェクトA子』の西島克彦さんだから。