エヴァンゲリオンにハマらなかった理由

1995年にテレビ放送開始。
俺様はハタチそこそこ。
直撃世代と言っても過言ではないのだが、
社会現象とまで言われたエヴァにハマり込む事は無かった。
本放送は飛ばし飛ばしで視聴。
その後、深夜やっていた再放送でやっと全話視聴。
その後に公開した旧劇場三部作は観なかった。
新劇場版も観てない。
いや、この前テレビでやってたのは見たな。
(意味よくわかんなかったけど(^^;)

で、なぜハマらなかったのかというと、
時代は1995年以前に遡る。
高校生当時、俺様はNHKで放送していた
ふしぎの海のナディア」というアニメにどハマりしていた。
制作したのはガイナックス
すでに「王立宇宙軍 オネアミスの翼」や「トップをねらえ!」で
その表現力に定評のあったガイナックス
ふしぎの海のナディア」は素晴らしい作品だった。
毎週夢中で観ていたし、ビデオに録画して何度も見直した。
関連ゲームも全てプレイした。
庵野秀明監督の世界観が爆発した終盤の展開はマジ感動した。
途中、作画が不安定だった回こそあったものの、
物語としては完璧な締め括りとなった。

そんな「ふしぎの海のナディア」の続編が劇場版として登場するという。
「ええ!あの傑作ナディアに続きが出来るのか!?」
俺様の鼓動は高まった。
そして劇場へ。
エンドロールが流れる中で体の力が全て抜けた。
なんなんだこれは・・。

本編の総集編が時間を埋めているのも、
不安定というか、二次創作レベルの作画なのも置いておこう。
何より脚本がひどい。
テレビ版で積み上げてきたキャラクター同士の信頼関係とか、
乗り越えてきた葛藤とか、すべて否定してる。
何か色々と裏切られた気がした。
テレビ版で好きになったキャラも嫌いになるぐらいだった。
イイ思い出を汚された感覚・・。
(ショック過ぎて細かい内容は覚えてないけどな・・)
 
あとで知った事だが、
ガイナックスは赤字補填のために劇場版をクライアントにプレゼン。
残ったわずかな予算で外注先に投げて出来たのかコレらしい。
(つまりガイナックス制作ではない)
 
結論として俺様はガイナックスを嫌いになった。
嫌いというより信用が出来なくなった。
エヴァに妙に冷めていたのはそのせいだ。
「どうせまた裏切られるんだろう」という恐怖があった。
事実、テレビの最終回は未完だったりとか、
旧劇場版の1作目は総集編だったりとか、
色々とトラブルを生んだから、あながち間違いでも無かったけど。
 
ちなみにガイナックスは嫌いになったけど、作品に罪は無い。
テレビ版ナディアは相変わらず好きだし、
なんなら関連ゲームはまた一通り遊び直したいと思ってる。
ホントにホントだ。