新潟日本酒の旅(1)

そうだ。
日本酒飲みに越後へ行こう。

土曜日に突然思い立ったので早朝の高速バスに空きが無く、
12時池袋発のバスに乗る。
そこから5時間。新潟駅に到着。
さらに1時間強電車に揺られて村上の瀬波温泉へ。
「ゆ処そば処磐舟」というところへ宿泊。

事前のネット調査では食事と風呂は21時までとの事だったので焦る。
ところがフロントで聞くと、食事が20時ラストオーダーで、風呂は24時まで入れるとの事。
食事のラストオーダーまであと20分しかない!
こんなに遅くに来る人はいないんだろうけど、
居酒屋旅館を名乗るなら、もっと遅くまで呑める環境を提供して欲しいなあ。
まわりに飲み食い出来る店も無さそうだし。

広い食事処に俺様がポツーンと一人。
うーむ、やはり他の客はもう部屋でくつろいでいる時間らしい。
これでは早めの店じまいも仕方ないか。
ここはソバが売りの旅館なので、ソバを中心に呑む事にする。
まずは移動疲れを癒すためにビールを一気飲みし景気付け。
そして蕎麦と刺身のセット豚ロースの燻製を注文。

さすが売りにしているだけあって蕎麦が美味い!
シコシコとコシがあって茹で加減も上々。
刺身はボリュームが物足りないが、ハタハタの刺身は珍しいね。

合わせて呑む日本酒は3種利き酒セットを注文。
大洋盛、久保田千寿、越乃寒梅をセレクト。

大洋盛
甘味のある日本酒。でもしまりもある。こちらは地元・村上のお酒。

越乃寒梅
有名どころだけど、名に恥じない完成度。

久保田千寿
これも有名だけどね。フルーティ。

そうこうしているうちにラストオーダー終了。
ううむ。まだホロ酔いにもなっておらん。
客が俺様だけなので厨房のオバちゃんが俺様に話しかけてくる。
「村上のお酒は〆張鶴が有名なのよ。」
オバちゃん、その情報はラストオーダー前に聞きたかったぜ・・。(^^;

そこからすぐに風呂へ。
3階屋上に露天風呂(源泉かけ流し)があり、
日のあるうちであればオーシャンビューを望みながら入浴出来るのだが、
夜の空を眺めながらヌルめのお湯にじっくり浸かるのも気持ちが良い。
すっかり体がほぐれたのでここからは部屋飲み。
そう、こんな事もあろうかと新潟駅近辺の酒屋で日本酒を買っておいたのだ!抜かりは無いぜ!
まずは缶ビールでアイドリングし、ツマミのチクワチーズをかじりながらダラリとスタート。

布団に寝転びながらのダラリ呑みは温泉旅館の醍醐味っしょ。

カワセミの旅
あっまい!なにこれー!
原材料見ても米とこうじしか入ってないぞ!
米ってこんなに甘くなるのか!生クリーム溶かしてるかのような味だなー!

鶴齢・生
うむ、飲みやすい。
どんなツマミでも合うデフォルトな日本酒。

ふと気づくと鶴齢を飲み切った状態で気絶していた。最高。

翌日。
この宿は向かいにある大きな建物・大観荘の別館扱いになっており、
朝食はそちらでバイキングを食べられる。
(ちなみに大観荘の風呂も利用できるのだが、時間的余裕がないのでスルーした)
朝食バイキングはおもに海の物とごはんのお供的なお惣菜が中心。

絶品新潟米と一緒にこれらを食べる幸せ。
特にこれが美味かった!!

これは村上の名産“塩引鮭”ってやつ。
旨味が身の中に凝縮されていて口の中に入れるとそれがジュワワワワーッと広がる。
ごはんがごはんが進むクンだ。
村上の軒先ではこの“塩引鮭”を作っている光景がよく見られるようだね。



さてさて、朝食のあとは再び新潟駅へ戻る。
それは年に一度開催されるにいがた酒の陣に参加するためだ!



会場となっている朱鷺メッセの前は長蛇の列。
施設の端まで折り返してどこまでも列が続く。

この人達が全員入って試飲がまわるのだろうか?と不安になる。
待ちきれずに一升瓶を取り出して飲んでいる人達もいるw
お前らは一刻館の住人か!ww

1時間ほどでやっと会場内へ。
入口でお猪口と水が渡される。わかってらっしゃる。
会場内は黒山の人だかり。

これはただの試飲会ではない。戦争だ!
新潟中の蔵元が集結し、日本中の日本酒好きが群がる、まさに修羅の極み。
移動もままならない人と人の間を練り歩き、
ブースの前でお猪口をグイッと差し出すと次々と日本酒を注がれる。
邪魔にならないようにそれをグイッと飲みほして次のブースへ。

本当は一つ一つ蔵元や銘柄とともに味をレビューしようと思っていたが、
そんな余裕無いよ。(^^;

このイベントはアレだな。
日本酒を味わうというよりも、新潟の日本酒の現状を一度に知る事が出来るイベントだな。
ここで目星をつけてからのちのち日本酒バーなどで堪能するのが正しい。

フードブースも色々と魅力的だったが、いかんせん朝食を食べ過ぎていたのであまり手を出せず。
こちら小さい器の「うにいくら丼」だけで昼食を済ます。(600円)



帰りには泥酔一歩手前状態で新幹線に乗る事も覚悟していたが、
酔っぱらいになる前に混雑疲れが先に来てしまった。
ラストまでいるつもりだったけど、14時頃に退場する事にした。

長くなったので会場内の詳細報告はまた明日。