スーパーファミコンとかPCエンジンの頃。
ゲームは「映画を目指す」という目標を掲げる言葉がよく耳に入った。
当時のゲームのスペックでは映画そのものを再現する事は出来ない。
俺様はそれって
「ゲームなりの表現で映画くらいのエンタメに仕上げようぜ」
って意味だと思ってる。
ところがコンピューターの世界はあっという間に進化して、
映画と同じ土俵の表現をゲームが出来るようになった。
そして「映画を目指そうぜ」という言葉の意味合いを誤解して受け取られ、
ゲームが映画的表現にシフトしていってしまう。
結果、ゲームである事の強味は軽視されるようになる。
だが結局のところ映画は映画である事が最善なのだ。
そして皮肉なことに、
日本で最も多くの人が遊んでいるゲームはパズドラだったりの、
映画を目指さない系譜のゲームだったりするわけだ。