カレー番長への道 〜望郷編〜 第35回「王ろじ」

朝時間が空いていたので新宿で下車。
カレーが食べたくなった。
時間は10時半。
目的の店でカレーを注文しようとしたら「カレーは11時からです」とのこと。
ますますカレーが食べたくなったので新宿をウロウロ。
そうこうしているうちに11時を過ぎる。
でも最初の店に戻るのもシャクだ。
そうだ!
久しぶりに「ガンジー」に行ってみるか!
と「ガンジー」に到着すると、なんと開店は11時半から。トホホ。
肩を落としていると、正面に「とんかつ・カレー」と書かれた古い看板。

大正10年創業の「王ろじ」さんだ。

何度もこの店の前を通ったことがあるが中に入るのは初めて。
まだ時間が早いのに、すでに何組かのお客さんがいる。
俺様はこの店の売りの一つにもなっているとん丼を注文した。
とん丼とはカツカレーの事らしい。
お品書きにあらかじめ
「とんかつを揚げるのに12分程度時間がかかります」
と書かれているのでじっくり待つ。
やがてカレーがやってきた。

これがとん丼かぁ。
ビジュアル的にはインパクトあるね。
小振りな器にカツが3切れ。
これで1000円か・・と思ったけど、トンカツ定食は1750円もする。
そうか、ここは高級トンカツ店だったのか。
ルーはまさに昔ながらの昭和の定食屋風。
粉っぽいルーにソースかけて食べるあれ。
まあこの場合、最初からソースかかってるけど。
トンカツの肉質は良さげだけどちょっと揚げ過ぎな気もするなぁ。
(これは好みの問題だが)


それにしても漬け物が美味い!
味の濃いカレーの箸休めにも最適だ。
これは王ろじ漬というオリジナルらしい。


長い間店を維持している事には敬意を表するが、
時代に合わせた変革も必要ではないかと思ったひと時であった。